建物を維持管理していく中で、経年劣化の進行を調査し、明確に把握することが必要と思われ、その調査結果が修繕時期、改修方法、資金計画を考える中での基本資料となり、今後、発生する改修設計および大規模修繕の内容を高めるものと考えます。

Ⅰ.事前調査

ヒアリング 設計図書、修繕履歴などの確認
アンケート調査 全戸、居住者に対し行い、ベランダ立入調査箇所の選定

Ⅱ.現地調査

外観目視調査 目視、双眼鏡での確認
外壁打診調査 部分打診:共用部において、手の届く範囲
全面打診:ゴンドラ等の仮設を使用しての範囲
外壁赤外線調査 赤外線映像による浮き等の検知
給排水設備調査 ファイバースコープ等による管内調査etc
部分詳細調査 コンクリート強度、中性化、仕上材付着力etc
劣化部位の記録 図面および写真にて記録

Ⅲ.報告書作成

劣化状況図作成 立面図、平面図での劣化位置の確認
劣化写真まとめ 劣化種別、部位ごとの代表写真
劣化数量の算定 目視および打診において確認された数量
劣化度の区分 補修・修繕時期の検討

Ⅳ.改修基本案作成

修繕基本仕様の検討

Ⅴ.工事概算書作成

仕上別数量積算
工事基本予算書の作成

Ⅵ.工事設計監理へ


調査部位

壁面関係 鉄部関係 防水関係 設備関係 外構関係
・外壁
・共用内壁,天井
・手摺
・各種扉
・鉄製階段
・各種鉄製配管
・屋上等の屋根
・庇
・ベランダ床
・外部廊下床
・各種目地材
・その他防水箇所
・露出配管
・給排水管
・受水槽
・高架水槽
・フェンス
・境界壁
・自転車置場
・駐車場